現代社会には、貢献の基本的な性質をはっきりとした言葉で表現する方法が不足しています。その一方で、履歴書はやたらと細かく記述されています。仕事を通じた貢献は、もっと人間らしさを感じさせる言葉で表現されるべきです。つまり、私たちが会社だけではなく、人に貢献するために、どのように自分の強みを活かしているかを表現する言葉が必要なのです。
私たちのチームは、仕事を通じた貢献の形をわかりやすく表現するために、さまざまな企業部門で働く人の仕事に関する何年にもわたるデータを大量に分析し、包括的な指標を開発しました。次に、働く人が、周りの人によい影響を与えるために実際に毎日行っていることのリストを作成しました。この調査の分析結果をもとに、人々が家庭や職場、地域社会で求められている主な貢献の種類を12に分類し、それぞれをできる限りわかりやすい言葉で表現しました。
達成する力
「周りの人の手本になる」ことで貢献するには?
人は手本となる誰かから学びます。そのため、優れたロールモデルとなる人を必要とします。あなたは、言葉よりも行動で影響を与えることを好むタイプです。周りの人から手本にされるように、とても優れたレベルで実行するように心がけましょう。
適応する力
「臨機応変に行動する」ことで貢献するには?
人生は無数の瞬間の積み重ねです。人とのコミュニケーションの中で生じる小さく即興的なやりとりは、1つひとつは小さくとも、私たちの毎日や人生にとても大きな影響を与えています。あなたの自発性を活かし、平凡な1日の中で周りの人の気分を盛り上げてみましょう。
意見する力
「問題を提起する」ことで貢献するには?
あなたの探究心の強さがあれば、チームは現状を打破しやすくなります。あなたが良い質問をし続ければ、周りの人は改善や革新を行い、より良い未来を創造するのに役立つでしょう。
つなげる力
「埋もれた声を拾い上げる」ことで貢献するには?
あなたには、チームや組織に活力とエネルギーを与えられる力があります。人と人を結びつける、人の意見を代弁する、自分が価値を認めている取り組みを支持するといった形で、大きな貢献ができます。
元気づける力
「周りの人を笑顔にする」ことで貢献するには?
幸福感は、1日や一瞬という短い時間の中で作られるものです。あなたは「人を元気づけることが得意である」という自分の強みを活かすことで、職場の人の働く意欲を高め、周りにいる人の幸福度を高めることができます。周りの人の平日を喜びに満ちたものにし、その過程で、仕事そのものを楽しいものにしましょう。
影響を与える力
「強い信念を貫く」ことで貢献するには?
周りの人を新たなパートナーシップや人間関係に結びつけることは、価値ある人物やアイデア、製品、ミッションについての情報を多くの人に届けるためにとても重要です。他人の生活を向上させるような価値ある新しいアイデアがないか、常に目を光らせましょう。
始める力
「物事を前に進める」ことで貢献するには?
プロジェクトから会話、人間関係まで、物事を前に進める人になりましょう。周りの人が自信を持って速やかに行動し、前進することに貢献できます。
進める力
「物事を計画通りに実行する」ことで貢献するには?
物事を計画通りに実行する力がある人は、チームを正しい方向に効率的に導くことができます。あなたは、メンバーをうまく連携させながら、適切なクオリティを保って仕事を進めるうえで鍵となる役割を果たすことができます。
共感する力
「人の感情を察知する」ことで貢献するには?
あなたには、その場にいる人たちの感情的な「温度」を独自に察知する力があります。相手の感情の真意を感じ取るこの能力は、会話が充実し、相手に価値ある情報が伝わり、グループが協調しながら前進するうえで効果を発揮します。
広げる力
「よいものを周りの人と共有する」ことで貢献するには?
あなたには、人の時間や労力を節約することで、大きな価値をもたらす力があります。効率化を推進し、チームの考えを多くの人に伝え、製品の長所を広く伝えるうえで、大きな影響力を発揮できます。
教える力
「人を成長させる」ことで貢献するには?
学ぶことと教えることは、個人やチームが成長するために欠かせない要素です。あなたが新しいトピックについて学び、大切な人の成長に役立てれば、長年にわたって持続する相乗効果が生まれるでしょう。
ビジョンを描く力
「チームの意識をまとめる」ことで貢献するには?
どんな製品やプロジェクト、組織も、よい未来を描くビジョンから始まります。自分たちの取り組みが多くの人に与える影響について、常に意識する人になりましょう。それは、成長と幸福を実現するための最善の方法になります。